Medical Writing Worksでは、ご利用者さまからの質問を募集中です!募集する質問や疑問のカテゴリーは以下の3つです。
- 医薬品やサプリメント、健康に良いとされるものの効果や安全性に関する疑問・質問
- 医学論文の読み方・活用の仕方、医療情報の検索に関する疑問・質問
- 文章の書き方や、おすすめの書籍などに関する疑問・質問
その他のご質問も適宜、回答させていただいております。疑問・質問の投稿は、medyの質問機能を使って募集します。以下のリンクをクリックして、ご投稿いただけましたら幸いです。
早速ご質問を頂きましたので回答させていただきます。今回は、疾病の早期発見に関する疑問です。
認知症の早期発見は、公衆衛生上、意味があるのでしょうか。
ご質問をありがとうございました。認知症の早期発見や、認知症の予防に関するテーマは、過去の記事でも取り上げてきました。
【参考】認知症の早期発見・早期対応は本当に人の生活を豊かにするものなのか?
【参考】認知症を予防する方法はありますか?
上記の記事を要約すると、概ね以下のように整理できます。
❶軽度認知機能障害という状態が、早期発見・早期対応を推奨する強い根拠とはなり得ない ❷認知機能の障害を患っていても自覚していない人が多い ❸認知症の検査を受けたくないと考えている人も存在する ❹健康寿命の延伸は、認知症の発症を避けることが難しくなることを意味する ❺認知症を予防できる介入があった場合、その費用対効果は必ずしも悪くない ❻ただし、認知症の発症をコントロールすることは、死をコントロールする試みに近い ❼予防介入には少なからず生活に対する心理的な負担が付きまとう
今回の記事では、アルツハイマー型認知症の早期発見がもたらす影響を、患者個別の視点から分析しつつ、公衆衛生上の意義について整理したいと思います。