観察研究において、immortal time biasの影響にどう配慮する?

観察研究において、immortal time biasの影響にどう配慮する?

【★★☆(中級)】クローニング、打ち切り、重み付けの3ステップでランダム化比較試験を模倣する!?

2024/7/26

目次
     観察研究において、曝露とアウトカムの関連性を評価する際、研究参加者の生存期間が長い人ほど、曝露を受ける可能性が高く、あるいは長期にわたって曝露を受け続ける傾向が指摘できます。
     つまり、長期間にわたって曝露を受けている人は、少なくともその期間は生存しているということです。それゆえ、曝露を受けている人で生存期間が長くなるという見かけ上のバイアスが生じ得ます。このようなバイアスは、immortal time biasと呼ばれます。
    【参考】薬剤曝露と周産期アウトカムは過小評価しやすい!?
     immortal time biasに対処する方法論として、Hernánらは3ステップによる解析手法を紹介しています(Hernán, et al.2018: PMID: 29419381)。  今回の記事では、immortal time biasが生じる背景を整理したうえで、Hernánらの3ステップによる解析手法を解説し、同手法を用いた実際の研究をご紹介したいと思います。

    immortal time biasが生じる背景

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