Medical Writing Worksでは、ご利用者さまからの質問を募集中です!募集する質問や疑問のカテゴリーは以下の3つです。
- 医薬品やサプリメント、健康に良いとされるものの効果や安全性に関する疑問・質問
- 医学論文の読み方・活用の仕方、医療情報の検索に関する疑問・質問
- 文章の書き方や、おすすめの書籍などに関する疑問・質問
その他のご質問も適宜、回答させていただいております。疑問・質問の投稿は、medyの質問機能を使って募集します。以下のリンクをクリックして、ご投稿いただけましたら幸いです。
早速ご質問を頂きましたので回答させていただきます。今回は、「エビデンス」という言葉に関する疑問です。
疫学や統計学をちょっとかじると、「エビデンス」という言葉を使うことに躊躇してしまいます。 青島さんは、「エビデンス」という表現を使うにあたって、どのようなお気持ち・頭の整理をされているのでしょうか。
新型コロナウイルスのパンデミックは、政策にかかわる意思決定に疫学的なデータが多用された歴史的な例と言えるかもしれません。その意味で、エビデンスの力を身近に感じた出来事の一つだったと言えるでしょう。
現代社会において、エビデンスを参照するという行為は、決してマイナーな行動スタイルではなく、むしろマジョリティと言えるかもしれません。Evidence-Based Medicine(EBM)に対する批判もまた、EBMを意識する機会が少なかった時代と比べて、その論理が大きく変わったように思います。
今回の記事では、「エビデンス」という言葉について、統計や疫学とは異なる論点を提示し、エビデンスの根源的な意味を問い直したいと思います。抽象的な議論が続きますが、お付き合いいただけましたら幸いです。