薬物治療における「リスク」をどのような視点で評価する?

薬物治療における「リスク」をどのような視点で評価する?

【★☆☆(入門)】潜在的な薬物有害事象評価におけるISO 31000の適用可能性

2024/6/10

目次
     Medical Writing Worksでは、ベンゾジアゼピン系薬剤を例に、その不適切使用に関する考察を行いました。
    【参考】「ベンゾジアゼピン系薬剤の不適切使用に関する問題」の本質を考えるためのグランドデザイン
     薬物治療における適切/不適切という概念は、「種類」の問題ではなく「程度」の問題であり、適切/不適切という区別は、薬の側にあるのではなく、医療者の認識の側にある……と言えばそうなのですが、現実には明らかに不適切な薬物治療、あるいは明らかに適切な薬物治療は存在します。
     結局のところ、患者個別の問題に帰してしまうということであれば、物事は単純かもしれません。しかし、それだけでは、文脈依存型の意思決定に偏ってしまうことは否めないでしょう。薬物治療の潜在的なリスクについて、客観的かつ実用的なフレームワークは、少なからず必要かもしれません。
     今回の記事では、国際標準化機構(International Organization for Standardization;ISO)の規格に定められたリスクマネジメント(ISO 31000)におけるリスク対応のプロセスをヒントに、薬物治療における潜在的な不適切性評価のフレームワークを考えてみたいと思います。

    ISO31000におけるリスク対応

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