プロトンポンプ阻害剤(以下、PPI)は、プライマリ・ケアにおいても処方頻度の高い薬剤の一つだと思います。同薬は漫然と処方されやすいことから、長期服用に伴う潜在的な有害事象リスクが懸念されている一方で、短期的な治療においては安全性の高い薬剤だと考えられています。
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ただし、PPIの有効性を検証したランダム化比較試験では、発生頻度の高い有害事象として頭痛が知られています。今回の記事では、PPIと頭痛の関連性を検討した研究論文をレビューしながら、実務上の対応を考察したいと思います。