【前編】の記事では、出版バイス(publication bias)の前提条件を整理し、同バイアス評価の標準的なツールであるファンネルプロットを解説しました。また、ファンネルプロットによる出版バイアスの限界についても言及しました。
ファンネルプロットは、small study effectの影響を把握する情報として有用ですが、ファンネルプロットをいくら眺めていても、メタ分析に与えている出版バイアスの影響を適切に評価することは困難です(Sterne, et al.2011; PMID: 21784880/ Lau, et al.2006; PMID: 16974018)。
【後編】の記事では、出版バイアスに対するメタ分析結果の堅牢性を評価するための方法論である、Meta-analysis of non-affirmative studiesをご紹介します。