キムチは、朝鮮半島における厳冬期に備えた保存食であり、塩漬けにした野菜が起源だと言われています(Oh, et al.2014; PMID: 24456349)。
ちなみに、キムチの語源は「野菜を塩水に漬ける」という意味の「チムチェ(沈菜)」が「ティムチェ」、もしくは「ディムチェ」と発音され、「ジムチ」から「キムチ」に変化したのではないかと考えられているようです(味の素; 健康食 韓国料理 キムチ1)。
現在のキムチは、白菜や大根、キュウリなどの野菜を主原料として、粉唐辛子やニンニク、魚介類の塩辛、果実のスライスなどを加え、冷暗所等で長期保存することにより作られます。長期保存することで乳酸菌による発酵が進み、旨味が引き出されるというわけですね(鄭.1994;DOI: /10.11402/cookeryscience1968.27.4_302)。
パンやヨーグルトに代表される発酵食品は、僕たちの日常生活に欠かせない食材の一つです。栄養価が高いとされる発酵食品は、(アルコール製品を除けば)健康上のメリットも話題になることが多いですよね。
今回の記事では、キムチの摂取と健康状態の関連性について、文献的考察をしてみたいと思います。