プロトンポンプ阻害薬で高血圧の発症リスクが高まる!?

プロトンポンプ阻害薬で高血圧の発症リスクが高まる!?

【★☆☆(入門)】PPIと高血圧の関連性に関するVigiBaseの解析

2024/7/29

目次
     ベンゾジアゼピン系薬剤と並び、漫然的な使用や潜在的な有害事象が注目される薬剤として、プロトンポンプ阻害薬(以下、PPI)を挙げることができます。同薬と関連性が示唆される有害事象は多岐にわたり、近年では脳卒中や心筋梗塞などの心血管疾患との関連性も指摘されています(Zhai, et al.2022. PMID: 35282344)
     また、PPIが心血管疾患の発症リスクと関連する要因として、同薬が高血圧の発症と関連している可能性も指摘されています(Tayal, et al.2023. PMID: 37895858)。しかしながら、PPIと高血圧の関連性を検討した質の高い研究データは極めて限定的です。
     今回の記事では、オメプラゾールと高血圧の関連性を検討したBahtaらの研究結果(Bahta et al.2024; PMID: 38907158)を解説しながら、両者の因果関係や実務上の対応を考察します。

    血圧に対するPPIの影響とそのメカニズム

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