独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)のウェブサイトに、2024年10月8日付で、「使用上の注意」の改訂について が掲載されました(医薬安発1008第1号)【図1】。登録販売者の業務と関連する箇所としては、イブプロフェンやロキソプロフェンに関する以下が極めて重要だと思われます。
【図1】イブプロフェンおよびロキソニンの「使用上の注意」の改訂(医薬安発1008第1号)
今回の使用上の注意の改訂においては、OTC医薬品(一般用医薬品及び要指導医薬品)についても、医療用医薬品と同様に使用上の注意を改訂することが適切と判断されています。
イブプロフェンやロキソプロフェンは、頭痛薬や総合感冒薬など、OTCで購入できる様々な種類の医薬品に配合されており、心筋梗塞や脳血管障害(脳梗塞や脳出血)に関する情報提供を行う機会も増えるかもしれません。
今回の記事では、イブプロフェンおよびロキソプロフェンにおける心筋梗塞や脳血管障害のリスクに関するエビデンスを整理したうえで、販売実務上のロジックをまとめます。