あせもに塗り薬は必要? 汗疹治療のエビデンスとOTC医薬品の考え方

あせもに塗り薬は必要? 汗疹治療のエビデンスとOTC医薬品の考え方

市販薬(OTC医薬品)を語るためのエビデンスとロジック

2024/6/16

目次
    気温がグングンと上昇するこの時期、お肌のトラブルは日焼けや虫刺されだけじゃありませんね。特に小さなお子さんでは、あせもが発生しやすい時期だと言えます。  あせもは、医学的には汗疹(かんしん)と呼ばれ、大量の発汗によって生じる皮疹のことです。小さな水疱や丘疹が現れ、時に痒みを伴うこともあります。  効能効果に「あせも」を謳うOTC医薬品(外用剤)の種類は多く、ジフェンヒドラミン、グリチルレチン酸、イソプロピルメチルフェノール、コフェロール酢酸エステル、アラントイン、酸化亜鉛などの有効成分が配合されているようです(例えば、ユースキンあせもパウダークリームや、タクトホワイトLなど)。  汗疹は身近な健康問題の一つであり、治療のためのOTC医薬品も豊富ですが、治療に関するエビデンスを探しても、ほとんど見つかりません。  医学論文の検索エンジンであるPubMedで「miliaria(汗疹)」を検索語に論文を探してみても、治療にかかわる文献は2報のみでした(2024年6月6日現在)。  また、Googleで「あせも」と検索しても、質の高い医療情報は限られているように思います。  そこで今回の記事では、汗疹に関する基本的な知識を整理したうえで、その治療に関するエビデンスと、OTC医薬品の販売実務におけるロジックを整理します。

    汗疹の特徴を整理する!

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