昨晩は早めに寝たつもりなのだけど……「目覚めがすっきりしない」、「すでに朝から体がだるい」などなど、特に月曜日はそんなモチベーションだったりしませんか? 僕は朝の起き抜けにコーヒー飲んで、ノウミソを強制起動させる日々です。
ところで、OTC医薬品の中には、睡気や倦怠感の除去に効果的とされるカフェインを主成とした製品(眠気防止薬)も販売されています。
例えば、エスタロンモカ🄬錠には、1錠中にカフェイン100㎎が配合されています。コーヒー1杯で約60㎎のカフェインが含まれていますから、エスタロンモカに含まれるカフェイン量は、コーヒーの約1.6倍となります【表1】。
カフェインの含有量は、医薬品として販売されているエスタロンモカよりも、清涼飲料水として販売されている(つまり、医薬品規制を受けていない)エナジードリンクの方が多い場合もあり、このようなカフェイン含有量のギャップは、制度設計上の大きな問題点といえるかもしれません。
当然ながら、カフェインを過量摂取すると副作用(急性中毒)を起こすこともあります。また、長期的な摂取に伴う依存状態も懸念されることでしょう。そのため、エスタロンモカの製剤添付文書(してはいけないこと)にも「短期間の服用にとどめ、連用しないでください」と明記されています。
今回は、カフェイン含有の眠気防止薬を最も安全に服用する方法について、連用期間や服用タイミングの観点から、エビデンスとロジックを整理します。