第一三共ヘルスケア株式会社(東京)は、2024年1月25日付のニュースリリースにおいて、同年3月13日に「ロキソニン総合かぜ薬」を新発売すると発表しました。
ロキソニン総合かぜ薬は、解熱鎮痛薬として用いられているロキソプロフェンを配合したかぜ薬として、国内で初めて製造販売承認を取得した製品です(ただし、発売はコルゲンコーワLX錠が先)。
主成分であるロキソプロフェンの他、鎮咳薬のジヒドロコデインリン酸塩、気管支拡張薬のdl-メチルエフェドリン塩酸塩、去痰薬のブロムヘキシン塩酸塩、抗ヒスタミン薬のクレマスチンフマル酸塩を配合しています。
ロキソニン総合かぜ薬の販売時は、薬剤師による説明が必要な要指導医薬品に該当しており、登録販売者による対応はできません。ただ、「ロキソニン」というネームバリューの大きな製品だけに、購入相談を受ける機会も多くなるのではないかと予測します。
今回は、一般的な風邪(ウイルス性上気道炎)に対するロキソプロフェンのエビデンスを紐解きながら、他の総合感冒薬との違いに関するロジックを整理します。