日本経済新聞に、2024年3月7日付で「投資ファンドのオアシス、アインHD株を9.6%保有」というニュース記事が掲載されていました。このニュースを受け、株式会社アインHDの株価はストップ高を記録しています。
セブン&アイHDと資本・業務提携を行い、調剤薬局で国内首位の立ち位置にあるアインHDは、処方箋単価の向上やリテール事業等に注力することで、敷地内薬局問題に対する逆風と対峙してきました(アインHD.2023.12)。
しかし、直近1年の株価はさえず、2023年5月に6100円を付けて以来、株価は緩やかな右肩下がりとなっており、2024年4月期第3四半期決算の発表後には4374円まで下落しました。
日本経済新聞で報じられたOasis Management Company Ltd.(以下、オアシス)によるアインHDの株式取得ですが、関東財務局長に提出された大量保有報告書に詳細が記されています(EDINET.E31883)。同書によれば、オアシスはアインHDの株式を3,401,100株取得するに至り、発行済み株式に占める保有割合は9.6%となりました。
今回の記事では、そもそもオアシスとは何なのか?、アインHDの株式を大量保有することで、どのような影響が想定されるのか? について解説します。