【新薬レポート】オキシブチニンにローション製剤!? 多汗症に対する有効性をレビュー

【新薬レポート】オキシブチニンにローション製剤!? 多汗症に対する有効性をレビュー

【★☆☆(入門)】手掌多汗症に対するオキシブチニン外用製剤(アポハイド®ローション)の有効性・安全性

2023/3/20

 2023年3月3日付で、厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会は原発性手掌多汗症の治療薬、アポハイド®ローション(久光製薬株式会社)の承認を了承しました。同薬の主成分はムスカリン受容体拮抗薬のオキシブチニンであり、その強力な抗コリン作用によってエクリン汗腺からの発汗を抑制、原発性手掌多汗症に対する有効性が期待されています。
 多汗症に対する抗コリン薬は、原発性腋窩多汗症に適応を有するグリコピロニウム(ラピフォート🄬ワイプ)とソフピロニウム(エクロック🄬ゲル)の外用製剤が既に販売されています。両剤共に、多汗症の重症度スコア等に対する有意な改善が報告されています(Glaser, et al;2019: PMID: 30003988 / Yokozeki, et al.2021; PMID: 33410265)
 アポハイド®ローションは現時点で薬価収載されておらず、また同薬に関する情報は限定的です。この記事では、現時点で入手可能な文献に基づき、多汗症に対するオキシブチニンの有効性や安全性を考察します。

多汗症の分類と特徴

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