複数の統計解析手法が用いられている場合、どの解析結果を優先的に参照すれば良いですか?

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2023/3/6

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 早速ご質問を頂きましたので、回答させていただきます。今回は、複数の解析手法がなされていた場合、参照すべき解析結果の優劣に関する疑問です。
 ①通常の多変量解析(Cox, Fine & Gray)、②傾向スコアマッチング(1:1や1:2)、③IPTW、それぞれの解析を行い、結果が異なった場合、どの結果を優先するのが良いでしょうか?  私としては、論文上はやはり①の結果を最重要視し、②and/or③が①と同じような結果を示せば、それらを補助的に(結果の頑健性をやんわりと強調する目的で)提示するのが受け入れられやすいのかなと考えております。統計の観点からはいかがでしょうか?
 ご質問者さまの意図としましては、観察研究において多変量解析や傾向スコアマッチング、傾向スコアの逆数を用いたinverse probability of treatment weighting (IPTW)法など、複数の解析結果が提示されている場合に、どの解析結果を優先的に参照すれば良いのか?ということだと思います。傾向スコアやIPTWにつきましては、以下の記事もご参照いただけましたら幸いです。
 この記事では、主に観察研究において複数の解析手法が用いられていた場合、参照すべき解析結果の優劣の考え方について論じてみたいと思います。

多変量解析と傾向スコアマッチング、結果にどれほど差が出る?

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