Medical Writing Worksでは、ご利用者さまからの質問を募集中です!募集する質問や疑問のカテゴリーは以下の3つです。
- 医薬品やサプリメント、健康に良いとされるものの効果や安全性に関する疑問・質問
- 医学論文の読み方・活用の仕方、医療情報の検索に関する疑問・質問
- 文章の書き方や、おすすめの書籍などに関する疑問・質問
その他のご質問も適宜、回答させていただいております。疑問・質問の投稿は、medyの質問機能を使って募集します。以下のリンクをクリックして、ご投稿いただけましたら幸いです。
早速ご質問を頂きましたので回答させていただきます。今回は、エビデンスの活用に関する疑問です。
EBPM(Evidence Based Policy Making)とEBM(Evidence Based Medicine)の基本的な考え方は同じでしょうか?
EBMとは、最新かつ最良の科学的証拠(エビデンス)を踏まえ、個々の患者の価値観、医療者の臨床経験、治療介入の実行可能性等を統合し、最適な臨床判断を行うための行動指針です(Sackett DL, et al. 1996 ;PMID: 8555924)。
EBMが、患者個人の意思決定にかかわる医療者の行動スタイルであるのに対して、EBPM(Evidence Based Policy Making)は、政策決定にかかわる政策立案者の行動スタイルと言えるかもしれません。
今回の記事では、EBPMの概要について解説したうえで、EBPM実践の障壁やEBMとの対比について文献的考察をします。